すきなことをしごとにする

外は雪。 お弁当は春。

「お仕事はなんですか？」と聞かれると 「え～家でちょっとカフェみたいなことを…」と答えます。 「まっ遊びみたいなものです」なんて余計なことまでつけ加えたりして 嫌な感じの作り笑顔で答えてしまいます… そして自己嫌悪 遊んでいるなんて思ったことはありません。 とても真剣に働いています。 ご注文が沢山になれば、眠る時間を削って 安心安全なものを心地よく召し上がっていただくために 妥協せず日々食材と向き合っています。 なのにどうして胸をはって答えられないのかな。 それは、経済的に実績が出せていないから……です。

自分のこだわりや想いのようなものマイナス要因につながっていることは事実です。 好きなことを仕事にしている人の中には それだけでは食べていくことができず

ダブルワークをして働いている人が多くいて

私はというとそれさえもせず いつも心から応援してくれる夫に

全面的に支えてもらって自分の好きな仕事をしている状態です。

そのことが心の中にあって

「自分の仕事」を小声でしか話すことができませんでした。 先日、偶然吉本ばななさんの古い本を開きました。

食いしん坊のばななさんが色々なお店をまわって書きためたエッセイです。 その中に、採算度外視で素晴らしい材料を使い、 いつも山のような大盛りでおいしい料理を出すお店が出てきて 彼女はそのお店の人を 「お金はたまらないだろうけれど、天国のようなところに貯金している人」

「なにかあればみんなが彼女を助けたいと思うだろう」 そんな風に書いてありました。 天国のようなところに貯金している人…。

ことりカフェのお料理を食べて「癒されました」と 何度も足を運んでくださるお客様がいます。 有機農家さんを応援したい気持ちになったと、お野菜を変えた方がいます。

この場所を通して新しい出会いや、新しい道を見つける方もいます。 なによりも沢山の笑顔がいつもお店にはあふれています。 私は今、天国のようなどこかに何か見えない素晴らしいものを

貯金しているのかもしれない…。

そんな風に思ったら 「ことりカフェ」をやってます。 安心安全で体も心も元気になるようなそんなごはんを毎日作っています。 今日からは胸をはって言えるような気がしました。

夫に心から感謝しながら。 お味噌作りのワークショップ。まだ若干お席がございます。

お問い合わせはどうぞお早目に https://www.facebook.com/events/194500287802409/