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おべんとうことりのこと23


毎日同じようなルートで配達をしていると

季節の移り変わりを肌で感じます。

この季節は

あちらこちらできれいな桜に迎えられ

普段の配達も

少し特別な時間に代わります。

家の小さな庭にチューリップが咲きました

裏の林ではうぐいすが美しい声で鳴いています。

天敵のスギナもメキメキと勢力を増して

ありんこたちも忙しそうです。

「こんな時」でもこんな風に

自然の営みはいつもと変わらず

時が来るときちんと同じことが起こります。

鳥が鳴き花が咲きます

大きな、小さな

戦争で人々が悲しみに暮れる時も

世界中が困窮するような

経済危機の時も

いつもどおりに桜はただ可憐に咲きました

人は

この絶えることない自然のサイクルから

いつしか外れてしまったのではないかしら

どこかで外されてしまったのではないかしら

と思うことがあります。

人が

今まで経験したことがない毎日が続いています。

この先、きっと私たちは

鳥や花のように

厳しくもやさしい自然の輪の中に

恐らく再び入ることはできないでしょう。

でも、

猛スピードで変化を続けている

この歩みをもう少しゆっくりに

そして、

時にはその歩みをぴたりととめて

この場に立ち止まる

そんな勇気も

今必要なのかもしれないと思います。

これから世界はどうなるのでしょう。

桜のように繰り返す日々に

いつまでも幸せを感じていたい

おべんとうことりです。

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