おべんとうことりのこと9
「おべんとうことり」のお弁当は
いつも普通のお弁当です。
特別なメニューが登場することはありません。
いつも食べている
どこかで聞いたことがある
そんなあたりまえのお惣菜ばかりがつまっています。
調味料の種類も極限られたもので
一番使用率が高いのは
お醤油です。
お醤油は大豆と小麦と塩、水だけでできています。
西洋のソースのように
沢山の種類の野菜や果物
スパイスなどが入っているわけではありません。
大豆と小麦と塩、お水
そして一番大切なのは素材に寄り添う時間です。
年月を重ねてじっくりと発酵することで
あんなに芳醇で複雑な味と香りを作りだすことができるのです。
お醤油は日本の誇り
私はそう思っています。
ですが、
平成17年の農林水産省の調べでは
国内のお醤油の98%が輸入大豆を使っているそうです。
また輸入大豆の多くは
脱脂加工大豆といって、溶剤によって無理に大豆から油をとりのぞいた
大豆のかすを使っています。
発酵期間も短く、アミノ酸やカラメル色素などを使って
お醤油風に仕上げられて調味料も沢山あります。
お醤油は日本の誇りです。
「おべんとうことり」では
国産丸大豆、国産小麦、国産塩
をつかい、じっくりと木樽で寝かせたお醤油を使っています。
煮物、照り焼き、おひたし、和えもの
お弁当の基礎をしっかりとかためてくれるのはお醤油です。
職人さんが時間をかけて大切に作ってくれた本当のお醤油
その普通で当たり前だけど
かけがえない深みを味わって頂けたら嬉しいです。